7月18日と8月1日の各都道府県発表の数字を比較してみた。
8月1日と7月18日の、検査数、陽性者数、死者数、現在陽性者数を比較してみた。

0718-080147都道府県


目に付くのは北海道が落ち着いてきていること。また東北はついに岩手で感染者が出たが、現在陽性者数は減少している。陽性者数が急増しているとは言えない。

東京はこの2週間で32%検査数を増やし、その結果37.6%陽性者数が増えた。検査数が増えたから感染者数が増えたということになろう。
新規現在陽性者数が850人増えたことで、現在陽性者、つまり入院したりホテルなどで加療中の患者は44%増えた。
神奈川県は前から言う通り、検査数が少ないのに陽性者が増えている。つまり検査数がまだまだ足りない。
茨木県と群馬県で現在陽性者が激増している。病院がひっ迫している。

山梨新潟長野と富山石川福井は、現在陽性者が増えているが、そもそも絶対数が少ないので、ひっ迫しているとは言えない。

愛知県はここ2週間で検査数を倍増させたが、陽性者は3倍になっている。そのために現在陽性者は1000人を超えている。医療は危機的状況だ。
岐阜静岡三重も愛知に追随している。

大阪も新規検査数より新規陽性者数のほうが増加率がはるかに高い。PCR検査数がさらに必要だ。愛知と大阪は東京と似た数字になってくるだろう。関西地方は現在陽性者が大幅に増加している。

中国、四国では広島がやや危ういが、他の県は今のところ平穏だ。鳥取、岡山、徳島で陽性者数が増えているが、もともと人数が少なかった。

九州が以前とは状況が激変している。大分県を除くすべての県で陽性者が検査数を大きく上回る増加。そして現在陽性者が激増している。熊本などは2週間前には1人だったが今は140人だ。これは明らかに九州豪雨の影響だろう。これによって生活圏を奪われた人々が感染リスクにさらされているということだ。

沖縄はおそらく米軍基地を震源とする感染拡大が続いている。2週間前は治療中の患者はいなかったが、今は300人に迫ろうとしている。

九州を除けば、東海道山陽新幹線のターミナルを持つエリアで事態が悪化していると言えよう。

ざっくり言えば新規陽性者の大半は現在陽性者(入院加療中の陽性者)となる。陽性者が増えているのだから、現在陽性者も増える。ベッドが埋まっていくことになる。しかし陽性者の大半は軽症、無症状なのでほとんどが2週間程度で「陽性解除」になって退院する。だから見かけほどひっ迫していない。問題は、陽性者の増加の右肩上がりがさらに続き、陽性解除で退院する患者よりも新規で入院する患者のほうが増加し続けることだ。ベッドがなくなっていく。また軽症者が大部分であるにしても、一定数は重症化する。母数である陽性者数が増えれば、重症者も増えていくことになる。

死者数はこの2週間で2.75%増えただけ。新規陽性者は若い人が多いので、死者は増えていない。しかし重症者が増えれば、これも増えていく。

大事なことは今の右肩上がりをどこかで食い止めることだろう。おそらくすでに医療破綻の危機に瀕している地方もあるだろうが、増え続ければ破綻する地方が増えていく。そういう意味ではGoToキャンペーンも盆の帰省も自粛すべきだろう。

もう一つは無症状、軽症の若者ののケアを薄くすることだ。医療にアクセスさせるのではなく「自宅隔離」を強化して、医療負担をさげることだ。決定的な治療法はないのだから、2週間自宅待機とPCR検査だけで、感染拡大を防ぐことだろう。メールで毎日の行動歴を報告させるなど、監視をすべきだろう。

このエクセルデータはギガファイル便の以下からDLできます。

http://pr3.work/0/都道府県20200801


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