私は昨日は徳島でドラフト会議の中継を頭からしっぽまで見ていた。頭の片隅には「田澤純一」の名前があった。しかし指名が進むとともに、彼の名前が出てくるのはあり得ないのではないかと思えてきた。


今年のドラフトでは育成を含めて123人の選手が指名されたが、社会人は10人だけだった。独立リーグが8人だからほとんど同じレベルだ。

指名された顔ぶれで感じるのは「みんな若い」ということだ。新型コロナ禍で厳しい経営が続く中、各球団は即戦力ではなく、将来性を考え伸びしろのある若手を中心に獲得したと思う。
反対に言えば、巨人やソフトバンクなども含め「育成」を重視しだしたと思う。

田澤純一はネームバリューもあり、大舞台での経験も十分な選手ではあるが来年35歳だ。

キャリアSTATS

J-Tazawa


ここ2年はMLBで投げていない。また成績も下降気味だ。
もし外国人選手であれば、この成績では獲得の芽はないと思われる。

もちろん、成績以上に無形のメリットをもたらす選手であるのは間違いない。救援投手としてはクイックなども抜群だ。配球の妙もある。しかし、非常事態の今年、田澤を優先的に獲得しようというチームがなかったのもわかる気がする。

さらに言えば、今季の田澤はBCの武蔵ヒートベアーズで16試合2勝0敗、11奪三振ながらERAは4.00だった。
四国IL香川の歳内宏明のように目の覚めるような成績を残せば「これは使える」となるだろうが、この成績では二の足を踏まざるを得ない。
ボールやマウンドに適応できなかったということだが、来季の即戦力期待としてはそれも不安材料だ。

田澤は独立リーグでもいいから、NPBの野球に適応するところをはっきりと見せつける必要があった。本人にその気があるのなら、来季、もう一度挑戦すればよいと思う。
またアメリカのマイナーリーグに再度挑戦してもよいと思う。まだあきらめる時期ではないとは思う。


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