裸になる行為そのものに興奮するんです

私は43歳の専業主婦です。
この4月から主人は単身赴任、1人息子も遠方の大学に入学し、私1人の生活が始まりました。

私には、どうしてもしてみたかったことがあります。
それは私が高校2年生のときに体験したある出来事なのですが、それ以来、ずっと心の奥に密かに抱き続けてきました。
独身時代は両親や姉弟と暮らしていましたし、結婚してからは子育てや家事に追われる毎日で、ゆっくりと1人で過ごせる時間なんてありませんでした。
この3月は、主人や息子の転居準備や転居先での片付けなど、本当に大変な毎日でした。
2人の新たな生活も落ち着いて、私1人の生活が始まりました。

今朝9時を過ぎた頃です。
リビングのソファに座ってコーヒーを飲んでいました。

(志穂、やっと1人になれたじゃない。あなたがずっとしたかったことを思う存分できるじゃない)

それはもう1人の私の声でした。
気が付けば私はソファに座ったままニットの上着を脱いでいました。
ジーンズのファスナーも下ろして、ソファからお尻を浮かせて脱ぎ捨てます。
ソックスも脱いで、あっという間に下着だけの姿です。

真っ白のレースのブラと、黒い茂みをなんとか隠せるくらいの白いレースの小さなショーツだけを身に着けた私は、ソファから静かに立ち上がりました。
ベランダへ出られる大きなガラス戸の前へ進みます。
レースのカーテン越しに外の景色が見えています。
私が立っているのは、郊外に建ったマンションの5階の部屋です。
ベランダからは、手前の広大な畑と、その向こうに幾つかの建物と、新幹線の高架が見えています。
レースのカーテンを開けても、下着だけの私の姿は誰にも見えないと思いました。
でも、カーテンを開けようとしたとき、急に身体が震え出しました。
私はなんとかカーテンを全部開けて、ガラス戸の側に立っていました。

(ねぇ、志穂・・・早く下着も脱ぎなさいよ・・・あなたがずっとしたかった全裸の生活、できるじゃない)

もう1人の私の声に、高校2年生のあの日の出来事が蘇ってきました。
当時、弓道部に入っていた私は、秋の大会のことで練習後に顧問の先生に呼ばれて、部室に戻るのが遅くなりました。
部室ではキャプテンだけが待っててくれて、しばらく話をしたあと、私に鍵を渡して先に帰っていきました。

着替え始めた私。
弓道着の上着、袴、足袋を脱いで下着だけの姿になったとき、部室の窓の外に人の気配を感じました。
磨りガラスの窓が、ほんの少し開いていましたが、誰かが外を通っただけだと思いました。
普段、着替えるときは女子ばかりの部屋ですから、下着姿で道着を畳むのも普段通り。
でもやっぱり人の気配を感じたので、横目で窓を見てみました。
さっきより窓の隙間が大きくなっていました。

誰かが覗いてる?
下着姿を誰かに見られてる。
どうしよう・・・。
大きな声を出そうか・・・?

私は気付いてない素振りで、もう一度窓の方を確認しました。
間違いなく、誰かが覗いていました。
身動き一つしないで・・・。

私は変な気持ちになってきました。
異性に興味津々な年頃でした。

あの人、私の下着姿を見て興奮してるのかなぁ?
おちんちん、立ってるのかなぁ?
あの人が一番見たいのは、きっと裸の私・・・。

私は心臓がバクバクして全身が震え出しました。
でも、あの人に、そんなことを気付かれちゃダメ・・・。
私は懸命に平静を装って、スポーツタオルで身体を拭き始めました。

今思い出せば、その時の私は極度の緊張と気持ちの高ぶりで、怖さまで感じる余裕がなかったのかもしれません。
頭の中が真っ白になって、どんな風にブラを外したのかは覚えていません。
気が付けば、足元にブラが落ちてて、乳房も乳首も露わにした私がいました。
さすがにショーツまで脱ぐことはできるはずもなくて、急いでブラも付けずに制服を着てしまいました。
窓の側から走り去る足音が聞こえて、私はその場にヘナヘナと崩れ落ちました。

それ以来、私は裸になることに興奮を覚えるようになりました。
誰かに見せたいとか、見て欲しいとかじゃなくて、裸になるという行為そのものに気持ちが高ぶります。
1枚1枚着ているものを脱いでいくという行為。
そして何一つ身に着けない、生まれたままの姿になった自分にとても興奮してしまいます。

独身時代は、お風呂に入る時と、自分の部屋で寝る時だけは全裸になれました。
結婚してからは、お風呂と主人との営み以外は全裸になれる場所もなくて、日々の忙しさに私の願望もだんだんと心の奥へと押しやられていきました。
でも今日から私はもう1人の自分に変身します。
ベランダのガラス戸の前に立った下着姿の私を、どこかで誰かが望遠鏡で見ているかもしれません。
まずあり得ないことでしょうが、それでも私は心臓がバクバクしました。

ブラのストラップを両肩から外します。
両手を後ろにまわして震える指先で背中のホックを外します。
左右のカップからBカップの乳房と、すでに硬くなった敏感な乳首が飛び出しました。
もう小さなショーツが1枚だけです。

あの日、部室では、どうしても脱げなかったショーツ・・・。

でも今の私は違います。
身体に着けてるものは何も残さず外したいのです。
指輪もネックレスも、さっき外しました。
このショーツを脱げば、本当の完裸です。

両サイドは細い紐で結んだショーツ。
片方の結び目を解くと、陰部の茂みが半分近く顔を出しました。
もう片方の結び目も解きます。
1枚の小さな布切れになったショーツが足元へ落ちました。
恥ずかしい黒い茂み、お尻の割れ目、そして乳房も乳首も、すべてを露わにさせた私がそこにいました。

今日から私、ずっと全裸で過ごします。
外へ出掛ける時以外は何も身に着けません。
今夜か明日の朝、全裸のままでベランダへ出てみるつもりです。